金星の満ち欠け
2017-01-21


これまでは天体写真や器材に関する内容が多かったのですが、「星空案内人」の資格取得したこともあり、サイエンスコミュニケーターとして、今後、星に関するコラムを書いていこうと考えています。

第一回目は、見頃を迎えている「金星」をテーマにしたいと思います。

今日は2017年1月21日。ここ最近、日没直後西の空にひときわ明るく輝く星が見えます。それが金星です。金星は、夜明け前の東の空や日没後の西の空にその明るい姿が見えることから、明けの明星、宵の明星などと呼ばれています。あまりに明るいため、UFOと間違われたりすることもしばしば。(^^)

明るさは地球との位置関係により変化するのですが、現在−4.5等星です。

マイナス?と思われる方もおられるかも知れません。1等星より2.5倍明るいのが0等星。そして、0等星よりさらに2.5倍明るい(一等星よりは2.5x2.5=6.25倍明るい)のが-1等星です。現在、金星は-4.5等星なので、1等星より150倍も明るい!ということになります。UFOに間違われるのも無理もないかも知れませんね。

そう言う私も、そこに金星があることを分かっていながら、あれは飛行機だよね、と思ってしまうことがあります、飛行機にしては全然動かないなぁ・・・、なんて。(笑)そう見違えてしまうほど明るい天体、それが金星です。

その金星、以下のような特徴があります。

・月と同じように満ち欠けする
・真夜中に見ることが出来ない

これは、地球より太陽に近いところを公転している惑星(内惑星と言います)の特徴です。金星の他には水星が同じような特徴を持ちます。

地球から見たとき、内惑星はある一定角度以上太陽から離れることが出来ません。つまり、地球から見ると、いつも太陽のそばにいる、と言えます。太陽-地球-金星という順序はあり得ないということですね。ま、水金地火木土天海という並びからすると当然なのですが。(^^)

禺画像]

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